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ワンちゃんの目の色
2010-08-31


禺画像]


以前から気が付いていたのだが、我が家のワンちゃんの写真を撮るとき
光線の角度によって目がオレンジ色に光って写る。
外にもう一匹いるシバ犬も同じくオレンジ色に光って見える。
調べると、タペタム(tapetum 、輝膜(こうまく))という、網膜の裏側にある
光を反射する層が光っているらしい。
写真の赤目とはちょっと違うようだ。
(人間にはタペタムは無く、フラッシュで網膜の血管が写ってしまうことによる。)
犬におけるこのタベタムの光反射能力は、人の75倍、わずかな光もちゃんと反射し
神経に届けるピカピカの反射板で、光に対する感度は人の目の5〜6倍と言われている。
犬は人にとっての最適な明るさよりも、弱い光、つまり暗がりで最もよく見えるのだ。
逆に言えば、昼間の光や雪原などの光は犬にとって非常にまぶしく、それを調節する
ために虹彩が小さくなる。
昼間の日差しの中では人の方が視力が良いのでその分動体視力も良いとされるが、
暗がりの中の動くものに対しては犬の方が優れているのだ。


ついでだから、ワンちゃんの目に付いてもうチョット調べておこう。

・犬は近視である。
水晶体の厚さは約8mmで、人間の水晶体(約4mm) と比べると厚く、8m先ぐらい
しかよく見えない。
また、特に顔の正面、目の前20〜30cm は死角になっていて、ほとんど見えない。

・犬は動体視力がすぐれている。
犬種によっては人間の4倍の動体視力があるという。
テレビの画像は、パラパラのコマ送りのように見えているのかもしれない。
そのためなのかどうか判らないが、近所のワンちゃんにはすぐに啼くのに、
テレビのワンちゃんの映像を見ても全く啼かない。

・犬は赤緑色盲である。
犬の目には赤色に対して敏感に反応する錐状体の数が非常に少なく、 人間が
赤・緑・青の三色の光を感受することができるのに対し、犬は2つの光波長429-435nm(紫青)
と555nm(黄緑)周辺しか感受できず、さらにはこの色の組み合わせの中でも
緑と黄緑の区別、また、黄色、オレンジ、赤の色合いを区別することができない
と言われている。
私たちが紫〜青に区別できる色は犬には全て青に見え、そして、緑〜黄緑〜オレンジ〜赤
のグラデーションは黄色〜緑色の範囲で見えるということになるらしい。

※犬、猫は2色識別性(人は3色識別性)で、2つの色、つまり青と緑色、そして
 これら2色を組み合わせた色を見ていることが分かっているようです。
[家庭]

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